浅田真央勝負曲ノクターンとラフマニノフ+青春鉄道再び~上半期聴いたCDクラシック編【三位一体節後十】
前回書いたように、わたしがTHE ICEで観た浅田真央選手のプログラムは、2回ともEXの「スマイル」で、完全に戦闘モードに突入している真央さんが、この時期には極めて例外的に、愛知、大阪でそれぞれ一度ずつ披露した今季SP「ノクターン」は、残念ながら観ることはできませんでした。
しかし、帰京後間もなくして、愛知公演のものは、中京TVがTV放送の映像をyoutubeの公式チャンネルにアップ、大阪公演のものは、これまた極めて異例にも、フジテレビがきちんとした形で放送してくれたので、どちらも全体をじっくりと観ることができました。
両者はもちろん、振付は同じですが、映し方と、それから衣装が異なります。映し方は、さすがになれているのか、中京テレビの撮った愛知公演の方が臨場感に満ちている気がしましたが、衣装は、大阪公演の方が真央さんと、このプログラムにぴったりのように思いました。それと演技自体も、前者の方が、緊張していた部分が多かったかも。
浅田真央今季SP ノクターン
使用曲:
ショパン ノクターン 変ホ長調 作品9-2
演奏 マリア・ジョアン・ピリス(たぶん)
使用している音楽は、オリジナルのままのピアノ演奏で(もちろん編集はあり)、ピリスの有名なノクターン集と同じもののように聴こえた。(はっきりと確認はしていません。)
このノクターン集、同じくピリスのLe Voyage Magnifique と題されたシューベルト晩年の小品集とセットのようにして、わたしが常日頃愛聴しているもので、
(ロマン派音楽に親しもうと悪戦苦闘していた頃の過去記事、こちら)
透き通った音色が特色の、流れるように自然で美しい、ある意味親しみやすい演奏なのだが、その実一瞬の隙もないほどの緊張感に貫かれているという、あふれる詩情と芸術的な香気を兼ね備えたたいへんな名演。
そして、意識してこの演奏を選んだのかどうかはわからないが、浅田選手の演技も、今ノクターン集について書いたことをそのまんますべてあてはめてもいいような、すばらしいものに感じられた。まだ実演を観ていないのでくわしくは何とも言えないけれど。
常に高速で極限的な運動をしながら、一瞬たりとも無駄な動きが無く、その流れが、そしてすべての瞬間が、息をのむほど美しい。
その証拠に、ビデオ映像をコマ送りで観てみるといい。すべてのコマが、絶対的な完成度を誇るルネッサンスの彫像、あるいは慶派の鎌倉仏のようだ。
舞踏する彫像。しかも、氷上であるため、それは重力の鎖から解き放たれ、高速で移動、浮遊している。
特にわたしは、それこそギリシア彫刻みたいな力強い姿勢でそのまま高速回転するスピン、アボット流の浮遊感満点のステップなどがすっかり気に入った。
ただ、このプログラム、「初恋」がテーマなのだが、映像を観ていて一番感じたのは、ピリスの演奏と同様、近寄りがたい程の「孤高」の美しさ。
浅田選手が、どれだけ厳しく、孤独な戦いを続けているのか、うかがいしれようというものだが、まあ、もともと、初恋とは孤独なものなのかもしれない。すっかり忘れたけれど。
いずれにしても、正に、オリンピックイヤーの勝負プログラムとして、熟練したアスリートならではのこれまでの蓄積をすべて投入しながらも、アーティストとしては、清冽でひたむきな、女性ならではの美しさ、さわやかさを表出することに見事に成功している、名プログラムであり、演技であると思う。
そして、何よりも特筆すべきは、音楽と演技の完全な一体化。
音楽を演技で表現する、というのがフィギュアスケートの基本だが、それが、単に音楽の表層のみならず、「演奏」の深部にまで掘り下げられている。
ここでは、音楽の奇跡のビジュアル化がなしとげられているような気がする。
これは、ますます、生で観るのが楽しみになってきた!
▽ こちらが、愛知でのノクターン(中京TV公式チャンネル)
(おそらく)ピリスの演奏も聴けます。
さて、
今日は、最近聴いたクラシック音楽CDについての感想を書こうと思っています。
せっかくなので、まずは、浅田真央さんが今シーズンの「総決算プログラム」として選んだ曲目のもう1曲、
フリーのラフマニノフ・ピアノコンチェルト(ピアノ協奏曲第2番)を。
フィギュアスケートのプログラムの中でも王道中の王道とも言える名曲で、毎季必ず何人ものスケーターが滑っているのをみかける定番曲。
もちろんこれまでさまざまな機会にさまざまな演奏を聴いてきましたが、探してみたら、家に一枚もCDが無かったので、予習のため、話題の一枚を買ってみました。
まだ真央さんのプログラムの全貌はヴェールに包まれたままで、真央さんがどの音源を使うかもわからないので、
ここでは、純粋に、わたしが購入したこのCDの感想のみ。
マツーエフのラフマニノフ&ガーシュイン
爆演ぶりが話題だというので、どんなすごいかと思って恐る恐る聞いたら、アート・テータムを思わせるような磨き抜かれた珠のような美音で、颯爽と、あるいは思いを込めてじっくりと、ラフマニノフとガーシュインのモダンな魂を浮き彫りにした、見事な演奏だった。
迫力ある部分よりも、むしろエレガントな点が際立って聞こえる。
ご本人、自分の半分はジャズピアニストでもある、と豪語してらっしゃるようだが、モダンジャズの巨人たちより、むしろその少し前の時代の、それこそテイタムやハインズみたいな、上品だが超絶技巧を誇るピアニストたちを連想させる。
そして、だからこそ、ラフマニノフやガーシュインにぴったり、安心して演奏にひたることができる。
バド以降の天才のガーシュインは、こんなものではない。
とてつもなくすごいんだけど、もはやそれは、ガーシュインでもなんでもなく、その演奏者の音楽になってしまっている場合が多い。
好漢、アラン・ギルバート君の自身にあふれたサポートぶりもききどころ。
真央さんが演技で使うのも、こんなノリノリで美しい演奏だったらいいんだけど。
お次は、今日1番の大注目、オススメ盤!
またまた、出ました!
ヘンゲルブロックの新譜!
ヘンゲルブロック&NDR響のシューベルト第8・グレート
以前ご紹介したド・ビリーの演奏の繊細さ、精密な美しさ、そして、往年の、天馬空を行くような歴史的大演奏の迫力、疾走感を、奇跡的に併せ持った名演だと思う。
CDが届いたばかりだったので、前述のTHE ICE観覧のための関西旅行の際に、新幹線の中で聴いたのだが、ヘンゲルブロックの演奏のすさまじい疾走感が、列車の疾走感と一つになって、すばらしい体験となった。
真夏の平野を駆け抜ける超特急を追い越さんばかりの勢いで疾走する、シューベルトの音楽。
そして、それら高速の流れの中には、これまでの演奏では決して聴くことができなかったような心を打つフレーズや、きらめく和音の光などが、次々と、あたかも彗星のように現れたかと思うと、世にも美しい軌跡を描きながら消えてゆく。
天国的な長さ、と評された大交響曲。しかも、ここでは、すべての繰り返しを行っている。
だけど、冗長だなんて、とんでもない。
ほんとうにいつまでもいつまでも、音楽とともに疾走を続けていたい、と思った。繰り返しが終わっても、また繰り返してもらいたかった。
そして、繰り返しのたびに、ヘンゲルブロックは、新たなる景色を見せてくれるのだ。
昔から、忘れられない音楽体験というと、乗り物と音楽が組み合わさった、乗り物がらみのものが多い。
高原バス&バッハ、夜行列車&ブルックナーのシンフォニー、急行列車&ナイマンのTGV(そのままだな)、高速道路のドライブ&ウォーターミュージック、そして、飛行機のフライト&シベリウスのシンフォニー、などなど、
忘れられない思い出になっている。
今回のものも、それらに負けないインパクトだった。
昔はよく旅行しながら音楽を聴いて、さまざまな音楽がさまざまなシーンとともに心に焼き付いているが、そのころの感覚が鮮やかによみがえってきた。
ヘンゲルブロック、この人はやっぱりとんでもない天才だと思う。
CBSのNDR響シリーズ、どきどきと一枚一枚新譜を待つ感覚も久しぶりだ。
シューマン、ドヴォルザーク、ときて、今回がシューベルト、
青春だなあ、などとしみじみと思う。青春の音楽。この流れで、青春のブルックナーを聴かせてもらいたい。
ところで、これまでは、まぶしい笑顔どアップジャケが続いていたのだが、今回は、フリードリヒか誰かの絵。
古き良き、LPレコードを思わせ、これまた心憎い。
あとは、思いつくままに数点。かんたんに。
ファウストのバルトーク・Vn音楽集
無伴奏、ピアノ伴奏つきソナタなども、もちろんすばらしいが、
ルーマニア舞曲が空前絶後の超名演。
あのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの「本場」の名演に決して負けない、情熱と哀愁、そして美しさ!
シューマン ピアノ曲集 ケンプ
奥泉光のミステリー小説「シューマンの指」を読んでいて、どうしてもシューマンのピアノ曲が聴きたくなり、購入。
「シューマンの指」を読みながら、シューマンのピアノ曲の一つ一つを聴き進めてゆくことは、その作品本来の内容にかかわらず(もちろん作品自体もミステリーとしてすばらしいが)、かけがえのない楽体験だった。
(この小説についての感想は、近いうちにアップします)
クレンペラーBOX
バロック・古典派編
ジャケットが怖いが、ていねいで心のこもったバッハやヘンデル、意外とあたたか。
ハイドンあたりになると、急に確信に満ちた巨匠風演奏になって、やはり、それらが、特に生き生きとして、すばらしい。
ロマン派編
ここまでくると、もう独壇場、ロマンあふれる大演奏を響かせてくれる。
シューベルトから、メンデルスゾーン、シューマン、ドヴォルザークやチャイコフスキーまで。
フランクも、何十年?ぶりかで聴いたが、聴き応えあった。
☆ ☆ ☆
カンタータのお知らせを忘れていました。
最後になってしまいましたが、
今度の日曜日(8月4日)は、三位一体節後第10日曜日。
カンタータは、
第1年巻、ロ短調ミサの原曲を含むBWV46、
第2年巻、コラールカンタータのBWV101、
後期、小ミサ曲原曲のBWV102、
の3曲。
バッハが生涯を通じて、ミサ曲等へ再利用した楽章を含む名曲ぞろい。
まだまだ続く、夏のカンタータのクライマックス。
<三位一体節後第10日曜>
バッハの源流への旅・その7~聖週間・幻のエレミヤ哀歌(BWV46)
ミサ曲・かけがえのないアルバム、原曲集中のミステリー(BWV46、102他)
コラールカンタータの諸相(後編)+魅惑のミサ原曲カンタータ( BWV101、102)
しかし、帰京後間もなくして、愛知公演のものは、中京TVがTV放送の映像をyoutubeの公式チャンネルにアップ、大阪公演のものは、これまた極めて異例にも、フジテレビがきちんとした形で放送してくれたので、どちらも全体をじっくりと観ることができました。
両者はもちろん、振付は同じですが、映し方と、それから衣装が異なります。映し方は、さすがになれているのか、中京テレビの撮った愛知公演の方が臨場感に満ちている気がしましたが、衣装は、大阪公演の方が真央さんと、このプログラムにぴったりのように思いました。それと演技自体も、前者の方が、緊張していた部分が多かったかも。
浅田真央今季SP ノクターン
使用曲:
ショパン ノクターン 変ホ長調 作品9-2
演奏 マリア・ジョアン・ピリス(たぶん)
使用している音楽は、オリジナルのままのピアノ演奏で(もちろん編集はあり)、ピリスの有名なノクターン集と同じもののように聴こえた。(はっきりと確認はしていません。)
このノクターン集、同じくピリスのLe Voyage Magnifique と題されたシューベルト晩年の小品集とセットのようにして、わたしが常日頃愛聴しているもので、
(ロマン派音楽に親しもうと悪戦苦闘していた頃の過去記事、こちら)
透き通った音色が特色の、流れるように自然で美しい、ある意味親しみやすい演奏なのだが、その実一瞬の隙もないほどの緊張感に貫かれているという、あふれる詩情と芸術的な香気を兼ね備えたたいへんな名演。
そして、意識してこの演奏を選んだのかどうかはわからないが、浅田選手の演技も、今ノクターン集について書いたことをそのまんますべてあてはめてもいいような、すばらしいものに感じられた。まだ実演を観ていないのでくわしくは何とも言えないけれど。
常に高速で極限的な運動をしながら、一瞬たりとも無駄な動きが無く、その流れが、そしてすべての瞬間が、息をのむほど美しい。
その証拠に、ビデオ映像をコマ送りで観てみるといい。すべてのコマが、絶対的な完成度を誇るルネッサンスの彫像、あるいは慶派の鎌倉仏のようだ。
舞踏する彫像。しかも、氷上であるため、それは重力の鎖から解き放たれ、高速で移動、浮遊している。
特にわたしは、それこそギリシア彫刻みたいな力強い姿勢でそのまま高速回転するスピン、アボット流の浮遊感満点のステップなどがすっかり気に入った。
ただ、このプログラム、「初恋」がテーマなのだが、映像を観ていて一番感じたのは、ピリスの演奏と同様、近寄りがたい程の「孤高」の美しさ。
浅田選手が、どれだけ厳しく、孤独な戦いを続けているのか、うかがいしれようというものだが、まあ、もともと、初恋とは孤独なものなのかもしれない。すっかり忘れたけれど。
いずれにしても、正に、オリンピックイヤーの勝負プログラムとして、熟練したアスリートならではのこれまでの蓄積をすべて投入しながらも、アーティストとしては、清冽でひたむきな、女性ならではの美しさ、さわやかさを表出することに見事に成功している、名プログラムであり、演技であると思う。
そして、何よりも特筆すべきは、音楽と演技の完全な一体化。
音楽を演技で表現する、というのがフィギュアスケートの基本だが、それが、単に音楽の表層のみならず、「演奏」の深部にまで掘り下げられている。
ここでは、音楽の奇跡のビジュアル化がなしとげられているような気がする。
これは、ますます、生で観るのが楽しみになってきた!
▽ こちらが、愛知でのノクターン(中京TV公式チャンネル)
(おそらく)ピリスの演奏も聴けます。
さて、
今日は、最近聴いたクラシック音楽CDについての感想を書こうと思っています。
せっかくなので、まずは、浅田真央さんが今シーズンの「総決算プログラム」として選んだ曲目のもう1曲、
フリーのラフマニノフ・ピアノコンチェルト(ピアノ協奏曲第2番)を。
フィギュアスケートのプログラムの中でも王道中の王道とも言える名曲で、毎季必ず何人ものスケーターが滑っているのをみかける定番曲。
もちろんこれまでさまざまな機会にさまざまな演奏を聴いてきましたが、探してみたら、家に一枚もCDが無かったので、予習のため、話題の一枚を買ってみました。
まだ真央さんのプログラムの全貌はヴェールに包まれたままで、真央さんがどの音源を使うかもわからないので、
ここでは、純粋に、わたしが購入したこのCDの感想のみ。
マツーエフのラフマニノフ&ガーシュイン
爆演ぶりが話題だというので、どんなすごいかと思って恐る恐る聞いたら、アート・テータムを思わせるような磨き抜かれた珠のような美音で、颯爽と、あるいは思いを込めてじっくりと、ラフマニノフとガーシュインのモダンな魂を浮き彫りにした、見事な演奏だった。
迫力ある部分よりも、むしろエレガントな点が際立って聞こえる。
ご本人、自分の半分はジャズピアニストでもある、と豪語してらっしゃるようだが、モダンジャズの巨人たちより、むしろその少し前の時代の、それこそテイタムやハインズみたいな、上品だが超絶技巧を誇るピアニストたちを連想させる。
そして、だからこそ、ラフマニノフやガーシュインにぴったり、安心して演奏にひたることができる。
バド以降の天才のガーシュインは、こんなものではない。
とてつもなくすごいんだけど、もはやそれは、ガーシュインでもなんでもなく、その演奏者の音楽になってしまっている場合が多い。
好漢、アラン・ギルバート君の自身にあふれたサポートぶりもききどころ。
真央さんが演技で使うのも、こんなノリノリで美しい演奏だったらいいんだけど。
お次は、今日1番の大注目、オススメ盤!
またまた、出ました!
ヘンゲルブロックの新譜!
ヘンゲルブロック&NDR響のシューベルト第8・グレート
以前ご紹介したド・ビリーの演奏の繊細さ、精密な美しさ、そして、往年の、天馬空を行くような歴史的大演奏の迫力、疾走感を、奇跡的に併せ持った名演だと思う。
CDが届いたばかりだったので、前述のTHE ICE観覧のための関西旅行の際に、新幹線の中で聴いたのだが、ヘンゲルブロックの演奏のすさまじい疾走感が、列車の疾走感と一つになって、すばらしい体験となった。
真夏の平野を駆け抜ける超特急を追い越さんばかりの勢いで疾走する、シューベルトの音楽。
そして、それら高速の流れの中には、これまでの演奏では決して聴くことができなかったような心を打つフレーズや、きらめく和音の光などが、次々と、あたかも彗星のように現れたかと思うと、世にも美しい軌跡を描きながら消えてゆく。
天国的な長さ、と評された大交響曲。しかも、ここでは、すべての繰り返しを行っている。
だけど、冗長だなんて、とんでもない。
ほんとうにいつまでもいつまでも、音楽とともに疾走を続けていたい、と思った。繰り返しが終わっても、また繰り返してもらいたかった。
そして、繰り返しのたびに、ヘンゲルブロックは、新たなる景色を見せてくれるのだ。
昔から、忘れられない音楽体験というと、乗り物と音楽が組み合わさった、乗り物がらみのものが多い。
高原バス&バッハ、夜行列車&ブルックナーのシンフォニー、急行列車&ナイマンのTGV(そのままだな)、高速道路のドライブ&ウォーターミュージック、そして、飛行機のフライト&シベリウスのシンフォニー、などなど、
忘れられない思い出になっている。
今回のものも、それらに負けないインパクトだった。
昔はよく旅行しながら音楽を聴いて、さまざまな音楽がさまざまなシーンとともに心に焼き付いているが、そのころの感覚が鮮やかによみがえってきた。
ヘンゲルブロック、この人はやっぱりとんでもない天才だと思う。
CBSのNDR響シリーズ、どきどきと一枚一枚新譜を待つ感覚も久しぶりだ。
シューマン、ドヴォルザーク、ときて、今回がシューベルト、
青春だなあ、などとしみじみと思う。青春の音楽。この流れで、青春のブルックナーを聴かせてもらいたい。
ところで、これまでは、まぶしい笑顔どアップジャケが続いていたのだが、今回は、フリードリヒか誰かの絵。
古き良き、LPレコードを思わせ、これまた心憎い。
あとは、思いつくままに数点。かんたんに。
ファウストのバルトーク・Vn音楽集
無伴奏、ピアノ伴奏つきソナタなども、もちろんすばらしいが、
ルーマニア舞曲が空前絶後の超名演。
あのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの「本場」の名演に決して負けない、情熱と哀愁、そして美しさ!
シューマン ピアノ曲集 ケンプ
奥泉光のミステリー小説「シューマンの指」を読んでいて、どうしてもシューマンのピアノ曲が聴きたくなり、購入。
「シューマンの指」を読みながら、シューマンのピアノ曲の一つ一つを聴き進めてゆくことは、その作品本来の内容にかかわらず(もちろん作品自体もミステリーとしてすばらしいが)、かけがえのない楽体験だった。
(この小説についての感想は、近いうちにアップします)
クレンペラーBOX
バロック・古典派編
ジャケットが怖いが、ていねいで心のこもったバッハやヘンデル、意外とあたたか。
ハイドンあたりになると、急に確信に満ちた巨匠風演奏になって、やはり、それらが、特に生き生きとして、すばらしい。
ロマン派編
ここまでくると、もう独壇場、ロマンあふれる大演奏を響かせてくれる。
シューベルトから、メンデルスゾーン、シューマン、ドヴォルザークやチャイコフスキーまで。
フランクも、何十年?ぶりかで聴いたが、聴き応えあった。
☆ ☆ ☆
カンタータのお知らせを忘れていました。
最後になってしまいましたが、
今度の日曜日(8月4日)は、三位一体節後第10日曜日。
カンタータは、
第1年巻、ロ短調ミサの原曲を含むBWV46、
第2年巻、コラールカンタータのBWV101、
後期、小ミサ曲原曲のBWV102、
の3曲。
バッハが生涯を通じて、ミサ曲等へ再利用した楽章を含む名曲ぞろい。
まだまだ続く、夏のカンタータのクライマックス。
<三位一体節後第10日曜>
バッハの源流への旅・その7~聖週間・幻のエレミヤ哀歌(BWV46)
ミサ曲・かけがえのないアルバム、原曲集中のミステリー(BWV46、102他)
コラールカンタータの諸相(後編)+魅惑のミサ原曲カンタータ( BWV101、102)






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