滝のしぶきが世界を包む。みんな大好き?フィル・スペクター~ポップスの王道、再び?
先週記事に書いたあがたさんと言えば、日本で最も多く「ビー・マイ・ベイビー」を歌ってる一人、重度スペクター・フォロワーといっていいと思うが、
これは、昨年末、「ポップスの王道」という記事でご紹介したスペクターBOXの、日本盤リリース時に、いっしょにリリースされた、日本独自企画盤。
世界の(笑)重度スペクター・フォロワーの作品を集めたアンソロジー、
”THE TASTE OF WALL OF SOUND”
1曲目。
他ならぬロニー・スペクターが、Eストリート・バンドを従えて歌う、ビリー・ジョエルの「さよなら ハリウッド」からして、涙がちょちょぎれそうになる。
このちょちょぎれる、という表現はできれば使いたくはないのだが、他にいい言葉がみつからない。
ロニーが、ボスのブルースも含めたEストリートバンドをバックに従えて、ロネッツのヒットメドレーをやった、’76年のパラディアム・シアター・ライブが思い出される。
昔聴いたその時の録音より、音質はもちろん、演奏も、こちらの方がずっとよい気がする。
ロニーは、2曲目にも、歌の途中で、実に驚くべき形で登場。
’88年リリースのエディ・マネーのアルバムに収録された、”Take Me Home Tonaight”。
ここでは、歌詞に、<「ロニー」が歌ったように、Be My Little Baby>というフレーズがあり、なんと、その部分に実際にロニーが歌ったものが組み入れられているのだ。
つまり、’88年の時点のロニーが歌う、「ビー・マイ・ベイビー」のワンフレーズを聴くことができる、というわけ。
その後、お約束のようにおしまいの方に置かれた、ビーチ・ボーイズ、そしてブライアンの歌まで、
実にさまざまな年代、さまざまな国や地域の、(好む好まざるにかかわらず)どっぷりとスペクターの影響を受けたアーティストの歌が続く。
途中、幾度か涙がこぼれた。
あまり大きな声で言いたくないが、やはりわたしはスペクターが大好きなのだ。
ディランとかかわり始めた頃のアル・クーパーが作曲&プロデュースしたという、どこのだれともわからないようなアイドルの歌でも泣きそうになった。
フォーク・ロック調の”You Baby”では、特に泣いた。
あまりにも金太郎飴で、自分の一味(ショッカーみたいだ)だけでは、もうそれ以上のヒットは見込めないと判断したスペクターは、話題のニューアーティストが現れると、そのライブ等にけっこうマメに足を運び、周辺をウロウロし、じわじわとその魔手を伸ばしていったそうだ。(ますますショッカー)
ア-ティストたちは、思いがけない超大物プロデューサーの登場に始めは大喜びするが、やがてどんな個性的なアーティストでもスペクター色に見事に染めぬかれてしまうことを知ると、何かと理由をつけて、こそこそと避けるようになっていったらしい。
この”You Baby”を歌ったグループも、そんなグループの一つのようだが、自分たちのカラーを大切にしながら、スペクターの代表曲を歌っているところがなかなか良い。
このようにきちんと聴かせてくれると、歌のよさが際立つ。
スペクターのそんな「魔手」にひっかかった最大の被害者?が、解散間際でスキをみせまくっていたビートルズ、中でもジョンという超大物だった、というのが、ほんとうにおもしろい。
そして、ラスト、
大トリに、それまでの各アーティスト渾身の?「スペクター風」サウンドが、一気にすべて吹き飛んでしまうほどのスペクター・サウンドが炸裂する。
「アイ・ラブ・ユー・テディ」
これのみは、スペクター本人がプロデュースしたもので、アンソロジーの趣旨からははずれるが、超レア音源だからいいだろう、ということで、あえて収録したとのこと。
わたしも初めて聴いた。
こんなにすばらしい歌、演奏が、超レアだというのは残念。
メロディは、あのクリスタルズの名曲、「アイ・ラブ・ユー・エディ」とほとんど同じだが、そもそも「アイ・ラブ・ユー・エディ」のアンサー・ソングというのが泣ける。
男性ヴォーカルも、ダーリン・ラブの突き刺さるようなストレートな歌声に比べ、ずっとしっとりしていて、情緒がある。
それに、やはり、本家本元の「ウォール・オブ・サウンド」、音の滝には、霧のような霊的な?しぶきがもうもうと立ち上っている。
このしぶきこそが、スペクター!
やはり、このしぶきが無いと!
ライナーに、若い世代の入門編を意識して、というようなことが書いてあるが、よくこれだけ幅広く集めたものだ。
また、アーティスト側からの収録許可が下りなかったものもかなりあるようで、まあ、それはそうだろう。
わたしは決して若くはないが、ここに収録されているアーティストには初めて聴くような人も多く、入門どころかそれ以前の状態なので、ほんとうにありがたい。
このようなオムニバスの、日本盤もほしいところだ。
でも、きりがないか。わたしの好きなアーティストは、もれなく入ってしまうだろう。
これは、昨年末、「ポップスの王道」という記事でご紹介したスペクターBOXの、日本盤リリース時に、いっしょにリリースされた、日本独自企画盤。
世界の(笑)重度スペクター・フォロワーの作品を集めたアンソロジー、
”THE TASTE OF WALL OF SOUND”
1曲目。
他ならぬロニー・スペクターが、Eストリート・バンドを従えて歌う、ビリー・ジョエルの「さよなら ハリウッド」からして、涙がちょちょぎれそうになる。
このちょちょぎれる、という表現はできれば使いたくはないのだが、他にいい言葉がみつからない。
ロニーが、ボスのブルースも含めたEストリートバンドをバックに従えて、ロネッツのヒットメドレーをやった、’76年のパラディアム・シアター・ライブが思い出される。
昔聴いたその時の録音より、音質はもちろん、演奏も、こちらの方がずっとよい気がする。
ロニーは、2曲目にも、歌の途中で、実に驚くべき形で登場。
’88年リリースのエディ・マネーのアルバムに収録された、”Take Me Home Tonaight”。
ここでは、歌詞に、<「ロニー」が歌ったように、Be My Little Baby>というフレーズがあり、なんと、その部分に実際にロニーが歌ったものが組み入れられているのだ。
つまり、’88年の時点のロニーが歌う、「ビー・マイ・ベイビー」のワンフレーズを聴くことができる、というわけ。
その後、お約束のようにおしまいの方に置かれた、ビーチ・ボーイズ、そしてブライアンの歌まで、
実にさまざまな年代、さまざまな国や地域の、(好む好まざるにかかわらず)どっぷりとスペクターの影響を受けたアーティストの歌が続く。
途中、幾度か涙がこぼれた。
あまり大きな声で言いたくないが、やはりわたしはスペクターが大好きなのだ。
ディランとかかわり始めた頃のアル・クーパーが作曲&プロデュースしたという、どこのだれともわからないようなアイドルの歌でも泣きそうになった。
フォーク・ロック調の”You Baby”では、特に泣いた。
あまりにも金太郎飴で、自分の一味(ショッカーみたいだ)だけでは、もうそれ以上のヒットは見込めないと判断したスペクターは、話題のニューアーティストが現れると、そのライブ等にけっこうマメに足を運び、周辺をウロウロし、じわじわとその魔手を伸ばしていったそうだ。(ますますショッカー)
ア-ティストたちは、思いがけない超大物プロデューサーの登場に始めは大喜びするが、やがてどんな個性的なアーティストでもスペクター色に見事に染めぬかれてしまうことを知ると、何かと理由をつけて、こそこそと避けるようになっていったらしい。
この”You Baby”を歌ったグループも、そんなグループの一つのようだが、自分たちのカラーを大切にしながら、スペクターの代表曲を歌っているところがなかなか良い。
このようにきちんと聴かせてくれると、歌のよさが際立つ。
スペクターのそんな「魔手」にひっかかった最大の被害者?が、解散間際でスキをみせまくっていたビートルズ、中でもジョンという超大物だった、というのが、ほんとうにおもしろい。
そして、ラスト、
大トリに、それまでの各アーティスト渾身の?「スペクター風」サウンドが、一気にすべて吹き飛んでしまうほどのスペクター・サウンドが炸裂する。
「アイ・ラブ・ユー・テディ」
これのみは、スペクター本人がプロデュースしたもので、アンソロジーの趣旨からははずれるが、超レア音源だからいいだろう、ということで、あえて収録したとのこと。
わたしも初めて聴いた。
こんなにすばらしい歌、演奏が、超レアだというのは残念。
メロディは、あのクリスタルズの名曲、「アイ・ラブ・ユー・エディ」とほとんど同じだが、そもそも「アイ・ラブ・ユー・エディ」のアンサー・ソングというのが泣ける。
男性ヴォーカルも、ダーリン・ラブの突き刺さるようなストレートな歌声に比べ、ずっとしっとりしていて、情緒がある。
それに、やはり、本家本元の「ウォール・オブ・サウンド」、音の滝には、霧のような霊的な?しぶきがもうもうと立ち上っている。
このしぶきこそが、スペクター!
やはり、このしぶきが無いと!
ライナーに、若い世代の入門編を意識して、というようなことが書いてあるが、よくこれだけ幅広く集めたものだ。
また、アーティスト側からの収録許可が下りなかったものもかなりあるようで、まあ、それはそうだろう。
わたしは決して若くはないが、ここに収録されているアーティストには初めて聴くような人も多く、入門どころかそれ以前の状態なので、ほんとうにありがたい。
このようなオムニバスの、日本盤もほしいところだ。
でも、きりがないか。わたしの好きなアーティストは、もれなく入ってしまうだろう。
そのほかの
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