江戸川柳と判じ絵~たばこと塩の博物館
渋谷はあまり好きな街ではありませんが、
雑踏を抜けたあたりにある、この「たばこと塩の博物館」は、思いがけずおもしろい企画をやっていたりするので、たまに行きます。
残念ながら、もう終わってしまったようですが、
先週は、「川柳と浮世絵で楽しむ江戸散歩」展というのに行きました。
それほど期待していたわけではないのですが、おもしろくて、思わず何時間も見入ってしまった。
そこで覚えた江戸川柳のいくつかをご紹介します。
<江戸川柳>
元禄時代、それまで一握りの文化人のものだった俳諧が、誰でも気軽にできる娯楽?として大ブームになり、「前句付」という一般公募システムが確立して、投句が殺到したそうです。
前句付の選者の中でも、特に川柳という選者が大人気で、入選句の中から、わかりやすい句を集めた「誹風柳多留」が評判になり、これがいわゆる「川柳」の始まりになりました。
つまり、今、川柳というと、少しくだけた、時事風俗をテーマにした句ですが、
そもそもの始まりは、まじめもまじめ、大まじめの俳句で、それが江戸っ子の手にかかると、ちょっとおかしなものになってしまった、ということ。
でも、「誹風柳多留」の「川柳」は、江戸の四季や生活を生き生きと伝えて、
芭蕉や蕪村の句と比べても、決して負けないくらい魅力的です。
なお、実際の展覧会では、全187句に、それぞれ関係のある浮世絵や模型などが展示されていました。
ここでのせた絵は、わたしがこれまでに行った展覧会の目録等をスキャンしたもので、
一部、実際展示されていた絵とは異なります。(特に、北斎)
始めの3つが葛飾北斎、後はもちろん初代歌川広重。
後半は、あまりいい絵が見つかりませんでした。
鶴という 字も舞っている のどかさや
* お正月の凧揚げ風景。
麗らかさ 海の底にも 足の跡
* 雛祭り前後、洲崎あたりの汐干の風景。
この花を 折るなだろうと 石碑見る
* 今も昔も花見で人気の飛鳥山には、吉宗が作らせた由緒正しい石碑がある。
(現存するらしい)
それを見ている酔っぱらいの句。
花咲けば 諏訪の親類 遠くなり
* 冬の諏訪湖には、氷結した湖上をまっすぐに突っ切る街道ができた。
留女 片袖持って 詫びている
* 宿場の旅籠前の情景。
すさまじい客引きのタックルで、袖をちぎってしまった。
渡し守 一棹もどす 知った人
* これも人情味あふれる旅の句。
板橋と 聞いてむかひは 二人減り
* 「旅迎え」の習慣は、宿場で遊ぶのが目的だった。
当然、品川に比べると、板橋は人気が無い。
日本から ありんす国は 遠からず
* 日本堤まで来れば、もう吉原はすぐそこ、ということです。
辻番で こっそり鴨の 葵坂
* 江戸の日常風景。
漁などもちろんご法度の、江戸城溜池でつかまえた鴨を、
番所で鴨鍋にして食べている。
焼き魚 団扇を読んで しかられる
* これも江戸の日常風景。
しかられたのは、女中さんでしょうか。
団扇には、宣伝の謎解きや判じ絵などがかかれているものが多かった。
<おまけ・判じ絵>
最後の句は、判じ絵と関係があるわけですが、
帰りに、ミュージアム・ショップで、以前企画展でやった判じ絵の本を買いました。
おしまいに、そこから、何問か。今日は台所、食材編。
(江戸版サプリ文字です。正解は下)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
<答え>
(1) みずがめ (水が目)
(2) 茶釜 (ガマがお茶)
(3) ざる (サルにヽヽ)
(4) しょうが (賀を背負う)
(5) しらすぼし (お白州に星)
ところで、早くも、江戸城DVDがとどきました。
やはり、すごい、の一言。
なんだか、今年になって、お江戸ブログの様相を呈してきた。
雑踏を抜けたあたりにある、この「たばこと塩の博物館」は、思いがけずおもしろい企画をやっていたりするので、たまに行きます。
残念ながら、もう終わってしまったようですが、
先週は、「川柳と浮世絵で楽しむ江戸散歩」展というのに行きました。
それほど期待していたわけではないのですが、おもしろくて、思わず何時間も見入ってしまった。
そこで覚えた江戸川柳のいくつかをご紹介します。
<江戸川柳>
元禄時代、それまで一握りの文化人のものだった俳諧が、誰でも気軽にできる娯楽?として大ブームになり、「前句付」という一般公募システムが確立して、投句が殺到したそうです。
前句付の選者の中でも、特に川柳という選者が大人気で、入選句の中から、わかりやすい句を集めた「誹風柳多留」が評判になり、これがいわゆる「川柳」の始まりになりました。
つまり、今、川柳というと、少しくだけた、時事風俗をテーマにした句ですが、
そもそもの始まりは、まじめもまじめ、大まじめの俳句で、それが江戸っ子の手にかかると、ちょっとおかしなものになってしまった、ということ。
でも、「誹風柳多留」の「川柳」は、江戸の四季や生活を生き生きと伝えて、
芭蕉や蕪村の句と比べても、決して負けないくらい魅力的です。
なお、実際の展覧会では、全187句に、それぞれ関係のある浮世絵や模型などが展示されていました。
ここでのせた絵は、わたしがこれまでに行った展覧会の目録等をスキャンしたもので、
一部、実際展示されていた絵とは異なります。(特に、北斎)
始めの3つが葛飾北斎、後はもちろん初代歌川広重。
後半は、あまりいい絵が見つかりませんでした。
鶴という 字も舞っている のどかさや
* お正月の凧揚げ風景。
麗らかさ 海の底にも 足の跡
* 雛祭り前後、洲崎あたりの汐干の風景。
この花を 折るなだろうと 石碑見る
* 今も昔も花見で人気の飛鳥山には、吉宗が作らせた由緒正しい石碑がある。
(現存するらしい)
それを見ている酔っぱらいの句。
花咲けば 諏訪の親類 遠くなり
* 冬の諏訪湖には、氷結した湖上をまっすぐに突っ切る街道ができた。
留女 片袖持って 詫びている
* 宿場の旅籠前の情景。
すさまじい客引きのタックルで、袖をちぎってしまった。
渡し守 一棹もどす 知った人
* これも人情味あふれる旅の句。
板橋と 聞いてむかひは 二人減り
* 「旅迎え」の習慣は、宿場で遊ぶのが目的だった。
当然、品川に比べると、板橋は人気が無い。
日本から ありんす国は 遠からず
* 日本堤まで来れば、もう吉原はすぐそこ、ということです。
辻番で こっそり鴨の 葵坂
* 江戸の日常風景。
漁などもちろんご法度の、江戸城溜池でつかまえた鴨を、
番所で鴨鍋にして食べている。
焼き魚 団扇を読んで しかられる
* これも江戸の日常風景。
しかられたのは、女中さんでしょうか。
団扇には、宣伝の謎解きや判じ絵などがかかれているものが多かった。
<おまけ・判じ絵>
最後の句は、判じ絵と関係があるわけですが、
帰りに、ミュージアム・ショップで、以前企画展でやった判じ絵の本を買いました。
おしまいに、そこから、何問か。今日は台所、食材編。
(江戸版サプリ文字です。正解は下)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
<答え>
(1) みずがめ (水が目)
(2) 茶釜 (ガマがお茶)
(3) ざる (サルにヽヽ)
(4) しょうが (賀を背負う)
(5) しらすぼし (お白州に星)
ところで、早くも、江戸城DVDがとどきました。
やはり、すごい、の一言。
なんだか、今年になって、お江戸ブログの様相を呈してきた。










そのほかの
この記事へのコメント
川柳、いいですね。江戸情緒があって。
吉原ネタでは、
「傾城に 可愛がられて 運の尽き」
なんてぇのもあったようで。
「鳳凰が 雁首を出す 格子先」なんてぇ豪勢なのも。
ほんとは、吉原ネタや(夜の)宿場ネタがおもしろいんですが、一応、カンタータ日記なんで、今回は思いっきり自粛してみました。